Up 意味不明のアクリル板が絶対なわけ 作成: 2022-01-17
更新: 2022-01-17


    新型コロナウイルスの感染は,空気感染である。
    ウイルスは,感染者の吐いた空気が他の者に吸われるという形で,感染を拡げる。

    ひとは,呼吸せねばならない。
    呼吸する空気の量は,つぎのようである:
      NHK for School,「ヒトが呼吸する空気の量」
    人はたえず呼吸をしています。どのくらい空気を吸ったりはいたりしているのか、計ってみましょう。
    まず普段の呼吸の回数を数えます。
    約4秒に1回。
    普段静かにしているとき、1分間に15回くらい呼吸します。
    4秒に1回の割り合いで [500ml] ペットボトル1本分の空気を吸い、1本分を吐き出しています。
    1分間では 15 本分。
    1時間では 900 本分。
    1日では 2万本。
    深呼吸をすれば、もっと増えます。
    大人の男性の場合、4リットルもの空気を吸って、はくことができます。
    運動をすると回数は増えます。普段の5倍、1分間に80回になることもあります。
    寝ている間は、1分間に8回。普段の半分です。


    アクリル板が人の呼吸気の遮蔽になっているか?と問われたら,だれでも「そんなアホな^^;」と答えることになる。
    しかしこの世は,このアホが絶対なのである。

    なぜ絶対か?
    政府がつぎのように定めているからである (「飲食店における感染防止対策を徹底するための第三者認証制度の導入について」):
       
    (1) アクリル板等の設置(座席の間隔の確保)
    全ての座席について、①パーティション(アクリル板等)が設置されている(※)、又は②座席の間隔が1m以上確保されていること。
    ※同一テーブル上の正面及び隣席との間、並びに他のテーブルとの間に設置。パーティション(アクリル板等)の高さは、目を覆う程度の高さ以上のものを目安とする。


    公的機関,企業,その他多くの組織は,ひとから新型コロナ対策の瑕疵を誹らることを懼れる。
    そこで,新型コロナ対策のディスプレイを必要以上に行うことになる。
    即ち,「これで文句はなかろう」を見せつけるディスプレイにまで進む。
    その彼らは,アクリル板を設置しているところがあるのを見ると,アクリル板設置を己のディスプレイに加えることになる。

    こうして,世の中アクリル板だらけとなる。
    馬鹿馬鹿しい限りだが,しかしこれは日本の国民性と見ていくところである。
    是非も無し。