Up | 「新しい生活様式」 | 作成: 2020-06-11 更新: 2020-06-11 |
専門家会議は,医療関係機関の代表者が員であるから,病院の都合を押し出すところとなる。 即ち,「医療崩壊」を世の中のいちばんの惨事にして,これを防ぐために「自粛」を求めてくる。 いちばんの惨事は経済崩壊──国民の生業の崩壊──なのであるが,専門家会議の員の知ったことではない。 自分たちの都合を専ら主張して,後は政府に投げるだけである。 政府がいちばんの惨事とするものは,経済崩壊である。 しかし,専門家会議を利用/悪用するこれまでの政治手法が,この度は裏目に出た。 専門家会議は「医療崩壊を防げ」一辺倒だが,これを立てていかねばならない。 こうして,間を取るふうに,「新しい生活様式」なるナンセンスなものを出してくることになる。 「新しい生活様式」で経済は成り立たない。 これで得する一部を除き,全体がジリ貧になる。 ジリ貧とは,低い水準で安定するということではない。 失業・倒産が加速的に起こるということである──「恐慌」。 政府はこうならないために,世の中を金でジャブジャブにする政策を行っている──「財政出動」。 こうしてせっせと財政崩壊を進めている。 もとは,専門家会議を利用/悪用する政治手法である。 この結果が,《医療を崩壊させないために,経済・財政を崩壊させる》である。 とんでもなく割の合わない交換をやっているわけだ。 なぜこんな馬鹿なことになるのか。 少人数の<自分の都合>と<相手の面子を立てる>で事が進むからである。 《少人数の<自分の都合>と<相手の面子を立てる>で事が進む》は,この度が特別というのではない。 政治はいつのときもこうである。 これは「物理」である。 |