Up 「飛沫シールド」 作成: 2020-07-05
更新: 2020-07-05


    「飛沫シールド」の「飛沫」存在論は,「飛沫=粘土弾」である:
      飛沫は,真っ直ぐ飛ぶ。
      シールドにあたると,これに貼り付く。

    実際は,こうではない。
    飛沫は,気流の中にある。
    その気流は,拡散しながら流れる。
    壁にぶつかれば,乱流を生ずる。
    水流が壁にぶつかって乱流を生ずるのと同じである。
    流れの中の物は,このとき乱流とともにあり,壁に付着するのではない。


    理研・豊橋技科大がスパコン「富岳」による飛散シミュレーションを発表し,新型コロナ感染予防の教えを垂れているが,これは騙しである。
    飛散シミュレーションは, 「付着する・しない」の手前で終わっているからである。
    「付着については,ご想像にお任せします」(「せいぜい怖がってください」) にしているわけだ。

      読売新聞, 2020-06-21
    オフィスの飛沫対策、仕切り板は床から140センチ以上で直撃防ぐ
    スパコン「富岳」予測
     理化学研究所や神戸大などのチームは、開発中の次世代スーパーコンピューター「富岳」を使い、オフィスや電車内で飛沫が拡散する状況などを予測した結果を公表した。新型コロナウイルス対策として、オフィスでは頭の高さまである仕切り板が必要だとした。
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