Up mRNAワクチン安全説の中身 : 要旨 作成: 2021-06-02
更新: 2021-06-02


    ヒトに対する遺伝子組換え実験は,できないものということになっている。
    倫理派やエコロジストからの一斉非難が起こり,大問題になる。
    ヒトに対する遺伝子組換え実験は,行うときはひとに気づかれないように行うものである。

    ところがここに,大っぴらにできるヒト遺伝子組換え実験が与えられることになった。
    大っぴらにやってよいどころか,やれば褒められる,やらないと叱られるというものである。
    「新型コロナワクチン」である。


    ひとのいう「正義・倫理」は,テキトーなものである。
    平時だったら悪魔の(わざ)にされてしまうものが,熱狂の時節には「ノーベル賞確実」と NHK なんかに持ち上げられることになる。

    しかしここまでやられると,ここはこのテキトーに付き合うのが興というものである。
    ヒト遺伝子組換え実験がお墨付きを与えられ奨励される時節に巡り会うなど,滅多にあることではない。
    研究者は,この「せっかくの機会」を「有り難く」研究に使わせてもらうべし。


    この実験の「見もの」,この実験に対する「期待」は,大きく2つある。
    1つは,ミュータントの出現である。
    もう1つは,組み込まれたコードの含蓄──どんな場合にどんなことが起こるか──である。

    この実験は,つぎの構想を立てる:
    • 遺伝子コードAを mRNA Bに変換して,ヒトに注射する。
    • 細胞内で,Bに対し逆転写メカニズムが働いてAが生じ,さらにAが DNA の中に組み込まれる。
    • この組み込みが,生殖細胞でも起こる。
    • 生殖によって,Aを生まれながらにもつ個体 (ミュータント) ──この場合は全細胞の DNA にAがある──が出現する。
    • ある条件のもと,Aコードが読まれてBが生産される。
    • Bに反応して,「中和抗体とT細胞」が生産される。
      この「中和抗体とT細胞」生産の要点は,新型コロナウイルスの存在と無関係だということである (よって,括弧つきである)。
    • 「中和抗体とT細胞」がどんな場合にどんなことを起こすかを,観察する。


    この内容の DNA組換えが起こる確率は,一個体で考えれば,ひじょうに低いと見積もられる。
    しかしこの度は,すべての国を合わせ,億単位の被験者を得られることになった。
    しかも被験者は,日本では年齢が 12歳まで引き下げられることになった。
    これを時間換算した総和は,膨大になる。

    確率事象の実現回数は,試行回数に比例する。
    試行回数は,試行に与えられる時間に比例する。
    試行に与えられた時間は,膨大である。
    かくして,上に述べた構想が立つわけである。