Up | 「ワクチンの有効率は90%超」に騙される | 作成: 2021-09-12 更新: 2021-09-13 |
大衆は,これにも簡単に騙される。 大衆は,「有効率」の意味に思考停止する。 思考停止するのは,専門の話になると想うからである。 一方,「90%超」のことばはわかったつもりである。 即ち,「有効率90%超」とは「ほとんど確実に有効」ということだ,と。 さらにこれを裏返して,「ワクチンを接種しないのは危ない」にする。 こうして,「これはもうワクチンを接種するしかない」となる。 「有効率」は,つぎの式で計算されるものである:
例えば,つぎはすべて「有効率 90%」である:
しかしこれも「有効率90%」である。 「有効率 90%超」は,誇張である。 変異株がワクチンの効果を弱めることは,わかり切っていることである。 厚労省 第42回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード (令和3年7月7日) の資料4「新型コロナウイルス感染症(変異株)への対応等」には,つぎの文言が見える:
数値は今後小さくなる一方である。 しかし「有効率 90%超」の問題は,数値が誇張であることよりも,最初に述べたようにひとがこれを「ほとんど確実に有効」と受け取ることである。 定義に過ぎない「有効率」を「有効性」の意味にしてしまうのである。 上に引用したアドバイザリーボード資料の文言も,「有効率」を「有効性」と言っている。 「有効率」を「有効性」と混同するのは,専門家/厚生行政も同じというわけである。 「ワクチンの有効性」というものは,総合的に考えることになるものである。 新型コロナはただの風邪である。 ひとは,とっくに感染を経過している。 マスコミは躍起になって「そうではない (パンデミックだ)」をキャンペーンしているが,ただの風邪である (パンデミックではない)。 新型コロナに警戒しなければならない者は,「風邪は万病のもと」に警戒しなければならない者であり,それは体の抵抗力が落ちている者である。
そして,体質によっては「発症」よりも「副反応」の方が問題になる場合もある。 つぎは,厚労省が発表している「副反応疑い」死亡数と発症による死亡数の比較である:
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