Up | 白色テロ | 作成: 2020-04-24 更新: 2020-04-25 |
大阪府のこの措置は,どのような事態をつくろうとするものか。 いま社会は,「自粛」に従わない者を非国民と定め,これに憤り攻撃するという不穏な空気になっている。 この措置がつくろうとする事態は,その義憤・攻撃が当該パチンコ店に向けられることである。 大阪府の政治は,ひどく危なっかしい。 大阪府がこの度やったことは,ひとの義憤の利用である。 これは,最も危ないことをやっていることになる。 義憤は,テロに進むものだからである。 そしてテロを誘導することは,それ自体テロである。 大阪府のやっていることは, 「白色テロ」である。 戦時体制は,非国民に対するテロが,下と上の両方から起こる。 下からのテロは,国民がする義憤テロである。 上からのテロは,戦争推進の各種機関がする白色テロである。 戦時体制は,こうして必ず恐怖体制になる。 「自粛」体制で病むのは,経済だけでない。 精神が病むのである。 その病は,正義病である。 正義は,不正義を粛清しようとする。 歴史は,正義のする粛清が決まって 正義のテロは,悪の退治であるから,容赦ないのである。 しかし,ひとの矜恃の形はいろいろである。 テロは一方的では済まない。 テロにはテロが返される。 これが,「内戦」である。 政治は,《自分に背く者は一人も許さない》をやったら,とんでもないことになる。 大阪府は,これに進んでいる。 政治は,「本末転倒」のことばの意味をわかっていれば,まずまずだいじょうぶである。 大阪府がわかっていないのは,このことばの意味である。 勉強すべし。 |