Up 同類との競合 作成: 2018-05-02
更新: 2018-05-09


    自意識は,同類の他者との区別である。
    「同類」が,要点である。


    同類の<わたし>の関係は,競合──競争・折り合い──である。
    競合は,摂餌や生殖の行動で生じる。

    鳥が木にとまって獲物をさがすとき,その鳥は「自意識」ではない。
    一方,それが自分のなわばりの監視であるときは,その鳥は「自意識」である。


    家族,群れ,なわばりが揃っている種は,自意識が明瞭な種である。
    例えば,カラス。

    ミミズは,自意識を持たない種である。
    しかし,こう思うのは,われわれがミミズを知らないことが原因であり得る。

    いずれにしても,「自意識」は,「有る・無い」で考えるものではない。
    「未発達」から「よく発達している」までのグラデーションで考えるものである。