Up <個> : 要旨 作成: 2018-05-09
更新: 2018-07-16


    植物が不定型なのに対し,動物は定形である。
    なぜか?

    動物を植物から区別するそれの<動く>は,命令中枢──「脳」──の命令によるものである。
      クモが虫を捉える動きは,命令中枢によるものである。
      食虫植物が虫を捉える動きは,命令中枢によるものではない。
    この命令中枢が成るためには,ハードウェア の定形が必要になる。
    脳の存在が動物を特徴づけ,そして,「脳をもつ」に「定形」が含意される。


    栄養繁殖する植物は,<個>の画定が成らない。
    動物は定形であるので,自ずと<個>を現す。
    こうして,「動物」「脳」「個」が,同値の概念になる。


    さらに,<わたし>が,これらと同値の概念になる。
    命令中枢の発現が<わたし>ということになるからである。

      喩えでいうと,稼働しているロボットは<個>,そのロボットにインストールされているプログラムが<わたし>。

    <個>と<わたし>は,つぎの関係性を以て,同時の契機ということになる:
      <個>の内包が<わたし>で,<わたし>の外延が<個>。