Up 無性生殖? 作成: 2021-09-24
更新: 2021-09-24


      Dawkins (1989), p.75
    多くの植物は吸着根をのばして無性的に繁殖する。
    このような場合には、繁殖というより成長といいたくなるが、考えてみれば、成長も無性生殖も単なる体細胞分裂によっておこるのだから、いずれにせよこの両者の間にはほとんどちがいがない。
    ときによると、無性生殖によって繁殖した植物が「親」から離れることがある。
    またある場合には、たとえばニレの木では、吸着根がそのまま残ってつながっている。
    実際、ニレの森全体を一個体と考えることもできるのである。


  • 引用文献
    • Dawkins, Richard (1989) : The Selfish Gene (New Edition)
      • Oxford University Press, 1989
      • 日高敏隆・他[訳]『利己的な遺伝子』, 紀伊國屋書店, 1991.