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<わたし>の解体
作成: 2021-09-27
更新: 2021-09-27
ひとは,体に対し,これの所有者として<わたし>を立てる。
例えば,現前のクモに<わたし>を見る。
この<わたし>は,<心>を人格化したものである。
<わたし>を立てることは,何も機能しない。
それは,空回りする歯車である。
<わたし>の解体は,<心>の解体である。
そして<心>の解体は,「遺伝子の生存機械」の概念に行き着く。
かくしてつぎのようになる:
《わたしの遺伝子》ではなく,
《遺伝子が己のためにつくる<わたし>》