電子メールの意義/特徴
テクストベースの情報交換の最も手軽かつ有効な方法は,電子メールです。
電子メールは高速です。電子メールにおいては,「通信相手との距離」,「相手に届くのに要する時間」という概念が無効になります。実際,電子メールで「リアルタイム・チャット」ができます。
電子メールは「局留めメール」です。メールサーバと呼ばれるアプリケーションによって,個々の「私書箱」が管理されています。
「局留め」方式ですから,電話のように発信者が一方的に受信者の生活に割り込んでくるということがありません。また,電話のように相手が居合わさなければ通信が不成立ということがありません。したがって,生活空間を同じくする者同士の間でも電子メールが常用されます(構内メール)。
WWWホームページを構築しそれに自分のメールアドレスを公開しておくと,ホームページの内容に関心をもった人からのメールが届きます。こういう形で得た「キー・パル」(「ペン・パル」のもじりです)を色々な国にもち,各国の事情を「当事者の生の声」で直に知ることができるというのは,すばらしいことです。
電子メールの欠点を強いてあげれば,上手に調整しないと通信相手がどんどん増え,交信数が多くなって手に負えなくなるということです。実際,電子メールの発信は実に気軽ですので,メール交換が頻繁になる傾向があります。紙のメールでは滅多にない「はじめまして」のメールも,インターネットではあたりまえにやってきます。