PictureTalk
インターネット上のリアルタイム通信ツールとしては「CU-SeeMe」が
圧倒的に有名ですが,ここに新しく
「PictureTalk」
なるものが登場してきました。
本ページは,この「PictureTalk」の紹介です。
「CU-SeeMe」を体験したことのある方は,インターネット上のリアルタイム通信が
システムにすごく負荷のかかるものであることを実感しているでしょう。
したがって,いまのハードウェアを固定して考えるときの「リアルタイム通信ツールの
発展」の方向は,従来の機能を拡充するとか新機能を付加するというものよりも,
「一つの機能に特化して残りは捨てる」という形態になります。
この意味で,「CU-SeeMe」と「PictureTalk」はそれぞれ異なる機能を特化した
リアルタイム通信ツールであり,「相補的」という関係に立つと見ることができます。
「CU-SeeMe」のセールス・ポイントは,複数間のチャットをインターネット上に実現
したというものです。最大数8人までの間で,相互に相手の人の顔(一般に,
相手の人が送信するビデオ映像)を見ながら対話(音声および筆記)できます。
「CU-SeeMe」がここで捨てている機能は,「映像の精緻さ」です。
そして「PictureTalk」は,この部分を特化しようし,代償として音声と
「参加者間の平等」を捨てます。
すなわち,「PictureTalk」での「リアルタイム通信」とは,参加者を
「プレゼンター」(一人)と「受け手」(残り全員)に分け,
「プレゼンター」のパソコンのディスプレイ上の画像(Picture)を
「受け手」が共有するというものです。ここで,「プレゼンター」と「受け手」
の役割は随時交替可能です。また,参加者間では,チャット・ウィンドウ
(「CU-SeeMe」のチャット・ウィンドウと同様のもの)を使って,
筆記での対話ができます。
。
「PictureTalk」では,「会議室」がWWW上に設けられます。すなわち,
会議への参加の方法は,NetScape等のWWWブラウザで「会議室」のサイトに
アクセスするというものです。これは,一般ユーザにとって,「CU-SeeMe」よりも
使い勝手の良い点でしょう。
「PictureTalk」での「リアルタイム通信」は,工夫しないと,おそろしく
殺風景なものになります。逆に,工夫すれば,「CU-SeeMe」のようにする
ことができます──つぎのように:
- 電話(スピーカ・フォンがベター)を同時使用し,音声を交換する──近距離間通信の場合。
- プレゼンターは,ビデオ取り込みソフトを使って自分の動画をディスプレイ上に表示する。