Up 7.1.3 式変形システム/推論システム  


  1. Gの上の文変形システム

    U=( SD), S=( G,σ, R)

    は,以下のようになる:

    1. G=( N, T, , SEN):

      1. Nは,述語論理の N
          NUM:数項シェマ記号の生成に関する
          NVR:数変項シェマ記号の生成に関する

        を追加したもの。

      2. Tは,TVと述語論理のTの合併に
          num: 原初数項シェマ記号
          nvr: 原初数変項シェマ記号

        を追加したもの。

      3. は,述語論理のPに,以下を追加したもの(註):

          TRMNUM
          NUMNVR
          NUMNUM
          NUMNVR
          NUM
          NUM
          1
          num
          NVRNVR1
          NVRnvr


    2. σは,述語論理のσに

        NUM → NUM
        NVR → NVR

      を追加したもの。

    3. RDは,述語論理のものと同じ。


  2. U=(S,D) については,Uの変更に対応する変更を行なうことの他に,つぎの“自然数の公理”を追加する:

      (N0) num=num1 → num′=num1
      (N1) ε→ ¬(num′=1)
      (N2) num′=num1′→ num=num1
      (N3) sen[nvr↓1]∧(sen⊃sen[nvr↓nvr']) → sen

ここでの (N1),(N2),(N3) が,“ペアノの公理”と呼ばれているところのものである。



(註) このとき,
numnum1num11,・・・・
nvrnvr1nvr11,・・・・

が数項シェマ記号,数変項シェマ記号の全て。