Up 「時間」 作成: 2017-06-28
更新: 2017-06-28


    本論考は,「系の一生」がテーマである。
    しかしここまでの論には,「時間」が無い。
    実際,「系の一生」は,熱エネルギー軸が時間軸のようになっていた。
    エネルギーが無定義であることに留意しよう。
    系の所与エネルギー (「エネルギー不変則」の謂う「エネルギー」) は,系の所与時間──「寿命」──と読みかえても,形式上問題は起こらない。
    このとき「熱エネルギー」(エントロピー増大に既にシフトしたエネルギー) は,「齢」(これまで生きてきた時間) である。
    要は,イメージの問題である。

    「自由エネルギー」は,「自由時間」ということになる。
    <生きる>は,自由時間をせっせとエントロピー増大に消費するプロセスである。
    そして,エントロピーのこれ以上の増大がかなわなくなったときが,<死>である。