Up 「系の変化」の言い回しの論理矛楯/プラグマティズム 作成: 2017-06-29
更新: 2017-06-29


    系Xは,平衡実現に向って変化をする。
    変化したそれをX′ で表そう。
    この「Xの変化」は,XのX′ への解消である。
    Xは無くなったのである。

    したがって,「系の変化」「系の一生」を考えるのは,論理矛楯を犯していることになる。
    「一貫した存在」を立てているからである。
    事実は,《「一貫した存在」は存在しない》である。

    「一貫した存在」を立て「系の変化」「系の一生」を考えるのは,プラグマティズムを立場にしていることになる。
    生活では,「変化を追う」と対立しないで済む「一貫した存在」をふつうに立てる──「川」とか「村」とか。
    このスタンスをここでも踏襲するわけである──できるうちは。