- 1 個の細胞からなる生物(原生動物)にも感覚や行動の機能は備わっている
- 多細胞動物の進化とともに,
情報の受容や運動の制御に特化したニューロン(神経細胞)や,
ニューロンどうしが連絡しあう神経系(神経網)
が出現
ヒドラ(刺胞動物)の散在神経系がその好例
- さらに
感覚ニューロンと筋細胞を支配する運動ニューロンを結びつける介在ニューロンや,
介在ニューロンが密集し情報の統合機能を果たす中枢神経系
が出現
- 中枢神経系のうち,感覚器官が集中する体の前端部に発達したのが脳(頭部
神経節)
脳を初めてもつに至った動物は,プラナリア(扁形動物)のような左右相称動物
古代の左右相称動物から,棘皮動物や脊椎動物に至る旧口動物の系統と,節足動物,軟体動物などに至る新口動物の系統が分岐
- 参考Webサイト
- 参考文献
- 阿形清和・竹田啓行 (2007) :「脳の始まりと複雑化を考察する:細胞からみた脳の進化」
阿形清和・小泉修[共訳]『神経系の多様性──その起源と進化』(シリーズ 21世紀の動物科学 7), 培風館, 2007. pp.42-60.
- DrewI, Liam (2018) : I, Mammal : The Story of What Makes Us Mammals.
- Bloomsbury Sigma, 2018.
- 梅田智世[訳]『わたしは哺乳類です──母乳から知能まで、進化の鍵はなにか』, インターシフト, 2019
- 水波誠 (2009) : 微小脳と巨大脳
- 伊澤栄一 (2008) :「鳥類における大型脳について」, 認知神経科学 Vol.10, No.3・4, 2008. pp.248-254.
- 鈴木郁夫・平田たつみ (2012) : 大脳新皮質における神経新生プログラムの哺乳類と鳥類との進化的な保存性.
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