3.8 問題解決の機制


     “問題解決”としての自動機械の動作は,表象に対する表象の作用──問題の逐次的変形の各ステップに対応する表象Rに対しての,或る表象Sの選択,そしてRへのSの適用──である。表象に作用する表象(手続き的表象)は,“方法 method”(Newell and Simon,1972) あるいは“ストラティジー”と呼ばれる。

     こうして,問題解決は内的表象の上の出来事──問題の逐次的変形の各ステップに対応する表象に,ストラティジーが手続き的に関わっていく過程──として了解される。