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おわりに
作成: 2003-03-14
修正: 2003-03-14
今回構築したシラバス・システムでは,科目数(781),科目区分数(101),科目属性数(20),授業者数(常勤57+非常勤147) が,組み合わせ的に処理対象になる。そしてこれを含む教務システムでは,さらに「学生」と「受講」が処理対象に加わる。
これを見ると「大学業務の効率化は教務の電算化 (ディジタル化) に大きくかかっている」の感を強くするだろう。そしてこの種の効率化は,教官雑務の軽減に,したがって本業 (研究と教授) へのエネルギー傾注の回復とアップに,つながっている。一日の多くを雑務で費やされる本校教官の現状は,何としても改められねばならない。そして「効率化」を実現する方法は,(学校統廃合という大鉈を振るう以前の) 現状では「電算化」しかないようだ。
ただ,実際にシステムを構築してみるとわかるが,この種のシステム構築を業者に委託するというのは,やはり相等に無理がある。「意味を知らずに形はつくれない」というわけだ。意味を十分伝えるのも労多いことで,かえって作った方が早いということになる。
ちなみに,わたくし個人では,「学生」と「受講」を取り込んだウェブ = データベース連携のシステムを 1998年に構築し,その年度の後期から実際運用してきている。またこの間,システムの改良を進めている ([1], [2])。したがって,今回構築し供与したのはシラバス・システムだが,本論敲の中で述べてきた限りの「教務システム」は,「学生」と「受講」のモジュールの組み込みを手控えているだけということで,すでに実現できている。このことも報告しつつ,本論敲を閉じるとする。