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おわりに
作成: 2004-02-27
修正: 2004-02-27
ネットワーク管理業務は,本学のように教員がこれを兼務する体制では,効率化/省力化が絶対条件になる。本論考では,「効率化/省力化」の課題に対する「教職員自助/協力体制構築」と「管理のウェブ・ベース化」をセットにしたアプローチを示した。
ホストおよびユーザ管理の「ウェブ・ベース化」では,ユーザ自身のデータ入力による管理簿の自動生成が実現できることで,オートメーション化(無人化)も展望できてくる。また,複数担当者の間の情報共有,作業共有の意味も大きい。実際,「ウェブ・ベース化」は,縦割りという形に硬直化しない分業のあり方のy有力なモデルになる。
ただし,ウェブ・ベース化は,おもうほど容易なことではない。容易でないというのは,これが,本質的に,技術の問題ではなく知識の問題であるからだ。ウェブ・ベース化は,この方法を適用しようとする対象(ヒトとモノ)──それとの付き合い方 (フィードバックの誘導と応対)──をある程度熟知しないでは成功しない。
ここに,「効率化/省力化」の課題に「ウェブ・ベース化」でアプローチするときのジレンマがある。「システムの外注」というやり方が通じればけっこうなのだが,それはなかなかうまくいかないだろうと予想される。──この問題が存在していることを最後に押さえたところで,本論攷/実践報告を閉じる。