数学の教員免許科目の「測量」は,コンピュータの進歩と広まりの時節にあって,しばらくは科目名はそのままにして内容がコンピュータに変えられるようになり,そしてやがて「コンピュータ」の科目名になり,現在に至る。
金沢大学教育学部での「測量」は,ちょうどこの転換期にあった。
コンピュータの授業は,1986年度からである。
木造校舎の端の部屋に NEC PC-9801の機種が 20台くらい並べられ,そこでコンピュータの授業を行うことになった。
コンピュータは,LAN の構成になる (この構成は授業の開始当時からなのかしばらくして後からなのか,記憶がない)。
すなわち,「サーバー」と,学生が使用するPCであるところの「ワークステーション」の構成になる。
ネットワークの製品名は,記憶がはっきりしないのだが,「Micorsoft Network」みたいな名前だった。
ネットワークは,当時の感覚でもひどく遅くて,「サーバ」機能はほとんど実用にならなかった。
以下に,このネットワークの操作コマンドを示す:
サーバーの操作
- サーバーの起動
- 資源の供給
NET SHARE <別名>=<パス名> [<パスワード>] [/[R][W][C]]
例:NET SHARE CC=D:\MSUTIL /R
NET SHARE DD=D:\NECDIC /R
NET SHARE EE=D:\MSNETW /R
NET SHARE FF=D:\N88BAS /R
- 供給した資源の確認
- 資源の供給の停止
- その他
- サーバーで使用できるコマンドの一覧を表示
- 現在のネットワークの状態を表示
- サーバーを停止し,MS-DOS のコマンドレベルに戻る
- サーバーの再起動
ワークステーションの操作
- ワークステーションの起動
NET START RDR <ワークステーションマシン名>
- 資源の使用宣言
NET USE <ドライブ名> \<サーバーマシン名>\<別名> [<パスワード>] [/[R][W][C]]
(<ドライブ名>は,資源を想定する仮想ドライブ)
例:NET USE C: \TEACHER\CC
NET USE D: \TEACHER\DD
NET USE E: \TEACHER\EE
NET USE F: \TEACHER\FF
- ワークステーションの仮想ドライブを,資源から切断
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