先ず,語に関する“行為語",“モニタ語",“志向語”の三つのカテゴリーを導入する。
二つの有限集合A,M,Iを定める。それぞれ,行為を表現する動詞の集合,モニタ行為を表現する動詞の集合,志向を表現する動詞の集合である。
モニタ語を,つぎのように(再帰的に)定義する:
(1) Mの要素はモニタ語である;
(2) 二つのモニタ語x,yに対し,x∧y,x∨yはモニタ語である。
(3) (1)と(2)によって生成される記号列のみがモニタ語である。
また,これと全く同型に,志向語を定義する。
そして,行為語をつぎのように(再帰的に)定義する:
(1) Aの要素は行為語である;
(2) モニタ語は行為語である;
(3) 志向語は行為語である;
(4) 二つの行為語x,yに対し,x∧y,x∨yは行為語である。
(5) 行為語xとモニタ語yに対し,x←yは行為語である。
(6) 行為語xと志向語yに対し,x<yは行為語である。
(7) (1)-(6)によって生成される記号列のみが行為語である。
ここで,x∧y,x∨y,x←y,x<yを,それぞれ“xかつy",“xまたはy",“x自分をy",“xことをy”と読む。
例: | A={歌う,踊る},M={観察する,点検する},I={好む,欲する} からは,つぎのような行為語が生成される:
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歌う
観察する
好む
歌うかつ踊る
観察するかつ点検する
好むかつ欲する
歌うかつ観察する
歌うかつ好む
観察するかつ好む
歌う自分を観察する
歌うことを好む
踊るかつ(歌う自分を観察する)
踊るかつ(歌うことを好む)
(歌う自分を観察する)自分を点検する
(歌う自分を観察する)ことを好む
(歌うことを好む)自分を点検する
(歌うことを好む)ことを欲する
・・・・
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