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はじめに
作成: 2003-02-25
修正: 2003-02-25
この度,平成15年度に向けた岩見沢校オンライン・シラバスの構築を担当することとなった。それは,ウェブをベースとし,データベースと連携する形のシステムになる。すなわち,シラバスはホームページとして実現され,各ページはデータベースと連携して動的に生成される。
さてこのシステムは,構造上,教務システム(あるいはそれよりさらに大きなシステム)へと自ずと拡張される性質のものになる。実際:
授業時間割,教室使用の時間割,教官ごとの授業時間割 (「何曜日何時限は何の授業で使われている」という情報) が,自動的に生成される。
特に,これらに関するダブルブッキングのチェックが簡単。
「学生」および「受講」レコードを追加し,学生に受講のオンライン申請を行わせれば,
受講票,各授業の受講生名簿,学生ごとの授業時間割といったものが,自動的に生成される。
受講申請の内容の不備をチェックするプログラムを含めることで,受講のオンライン申請の時点で警告・指導を自動的に返すことができる。
特に,それの不合理性が問題となる「受講登録変更期間」(授業開始から25日程経過後/岩見沢校) を無用にできる。
教務係から提出を求められる「受講状況調査書」のようなものも,自動的に生成される。
さらに「成績」レコードを追加して,授業者が「オンライン出欠記入簿・成績記入簿」の形で成績を入力/編集できるようにすれば,
授業ごとの「成績通知表」が,自動的に生成される。
授業者から教務係への「成績提出」を,「教務係が成績をオンラインで回収する」という形に変えることができる。
学生ごとの「成績表」が,自動的に生成される。
さらにデータが毎年蓄積されていけば,
科目データに含まれている「要先修科目」を用いれば,学生の受講票入力の段階で欠格者をはねることができる。
卒業要件充足状況,免許資格,成績表等の打ち出しが,オンラインで随時行えることになる。
その他
「休講案内」の機能を簡単に含めることができる。
学生データとの連携で,ケータイメールを利用するプッシュ型の通知(休講通知,求人等)ができる。
授業者データからは,「職員録/電話番号簿」が自動生成される。
また,授業者データを拡張すれば,「個人情報・業績」「各種委員会委員名簿」といったものも自動的に生成される。
シラバスのデータベースは授業と授業者のデータで構成されるものなので,学部を想定しているこのシラバスに大学院のシラバスを含めることは造作がない。
こういうわけで,シラバスの構築は,スケーラビリティ (拡張性) に特に留意して行うこととした。実際,「スケーラビリティ」は,「ウェブ=データベース連携」の真骨頂だ。