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FD
作成: 2004-01-20
修正: 2004-01-20
「情報デザイン能力育成」では,さまざまな意味・形の「FD」が課題になる。とりわけ,授業に直接関わる課題として,つぎのものが重点化される:
科目・授業の構成
教材作成
授業パフォーマンス
成績評価
コースのマネジメント(学生指導を含む)
これらに対するメディアの活用 (メディアリテラシー,特に e-リテラシー)
ここで「e-リテラシー」は,「教員養成課程教科教育コースの競争力」 という視点から,不可欠の主題になる。実際,ディジタルメディアは,授業デザインの可能性を飛躍的に高める。したがって,ディジタルメディアの活用に対するスタンスのとり方は,授業者の恣意にはならない。実際,ディジタルメディアの活用に向かうことが,自ずと強いられてくる。([2])
「成績評価」は,「楽勝科目」ということばがあるように,従来型大学教育においてはひじょうに「てきとう」に行われてきたものの一つだ。このため,今日「厳格な成績評価」が,「国からの指導」の形で,大学に課せられている。
「授業パフォーマンス」も,大学教員の授業力を高めなければならないという形で,行政指導が大学に降りてきている。実際,予備校教師を大学に招いて授業方法を学ぶというようなことを実践している大学もある。
このように,「情報デザイン能力育成」は,今日のFDの内容を多く含んでおり,この意味でも実際的である。