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「遊び」の定義の困難



「遊び」は,教育上の主題としては非常に困難なものです。実際ここまで,「〈遊び〉とは何であるか」という問題の立て方を避けてきました。

わたしには,おもしろさを言語化しようとしても無駄であるように思えます。おもしろさは分析的にアプローチできるものではなく,プラグマチックにアプローチされるのみであると考えます。

実際,わたしたちは何がおもしろくて何がおもしろくないかを,予め決定することはできません。おもしろかったものが〈おもしろさ〉の規準になります。

わたしたちはむしろ,「〈遊び〉とは何か」のような問いに素直に応じることに警戒すべきです。

「〈遊び〉を定義する/〈遊び〉とはしかじかであると言葉にして述べる」

という問題はそもそも問題になっていない可能性があります。