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「仕事-対-遊び」の図式



従来の発想では,「遊び」は「仕事」──したくはないが生活の糧を得るために仕方なくするもの──に対立します。「遊び」は「仕事」を怠けることとほぼ同義です。そして,教育の意義は概ね「仕事」に向けて発想されてきています。特に,「学習」は「仕事」の一環であり,「遊び」は「学習」を怠けることです。

しかし,「遊び」が「仕事」の反対として悪いこととされてきたのは,専ら〈貧しさ〉に因ります。「遊び」と「仕事」を対立させるのは,〈貧しさ〉の中で培養された倫理観です。