Up フィボナッチ数列の定義 作成: 2014-06-25
更新: 2014-07-17


    「フィボナッチ数」の意味を述べることは,「フィボナッチ数」の出自を述べることである。
    そして,「黄金比」が,「フィボナッチ数」の出自である。
    「フィボナッチ数の意味 (出自)」

    一方,「フィボナッチ数」は,独立に定義/定立することができる。
    通常見る「フィボナッチ数」のテクストは,この構成をとる。
    そしてこの場合は,「フィボナッチ数の比の極限」として「黄金比」を導くことになる。
    ここでは,この構成を確認しておく。


    A. フィボナッチ数列

      つぎが,フィボナッチ数列の定義である;
        F0 = 0
        F1 = 1
        Fn+2 = Fn + Fn+1

      これより,つぎの数列が生成される:
        0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, ‥‥


    B. フィボナッチ数列の図形的生成
数は,正方形の辺の長さを表す;
赤線は,四半円の中心からつぎの四半円の中心への移動を表す


    C. 生成される長方形の2辺の比が収束すること

      n≧ 2 に対し,

      そして,1/(Fn Fn-1) は0に収束する。


    D. 収束値φが,1 +φ = φ2 を満たすこと

      Fn:Fn+1:Fn+2 は 1 : φ : φ2 に収束。
      そして,Fn + Fn+1 = Fn+2 だから,1 +φ = φ2