9.3.1 複比例関数──“量の積”
数の系Nを作用域とする量の系(Q
1
,N), (Q
2
,N), (Q,N)に対し,つぎの条件を満たす関数f:Q
1
×Q
2
─→Q を複比例関数と呼ぶ:
各a
1
∈Q
1
に対し,関数f(a
1
,・):
Q
2
─→ Q;
x
2
f(a
1
,x
1
)
は,比例関数.
各a
2
∈Q
2
に対し,関数f(・,a
2
):
Q
1
─→ Q;
x
1
f(x
1
,a
2
)
は,比例関数.
x
1
∈Q
1
とx
2
∈Q
2
に対するf(x
1
,x
2
)∈Qを,“x
1
とx
2
の積”と
読む
ことにする。