4.2.3 差の導出のモデル
差の表現“自然数−自然数”では,同じ差に対して異なる表現が可能である。しかし同時に,
《n−mとn′−m′が同じ差の表現であるためには,m+n′=m′+n であることが必要十分》
のきまりがある。
“差”の定式化は,この
“先ず《差》,そして《差を表現する自然数の対》,さらに《同じ差を表現する自然数の対の間に成立するきまり》”
の順序を逆立ちさせる。即ち,《同値な表現のきまり》で自然数の対を類別し,このときの類全体の集合として("差の集合")
D を定義する。