Up 教員養成課程における数学専門教員の指導能力の問題
──専門数学科目の無意味化の問題
作成: 2009-01-15
更新: 2011-10-20


   導入

   はじめに


 第1部  状況/問題

 0 要旨

 1. 教員養成課程学生・現職教員の専門数学の程度
  1.0 要旨
  1.1 教員養成課程学生の専門数学の程度
  1.2 現職教員の専門数学の程度
  1.3 専門数学学習の成果となるものを知らない
  1.4 数学の勉強の仕方がわからない

 2. 学生の専門数学忌避
  2.0 要旨
  2.1 数学専門科目に対する学生の履修離れ

 3. 専門数学科目の内容が,教員養成に不適合
  3.0 要旨
  3.1 学生に必要な内容を扱っていない
  3.2 自分の好きな内容・やりやすい内容を授業する
  3.3 概論ができない
  3.4 「教員養成のための専門数学」の意識・理解を欠く

 4. <教える>ができていない
  4.0 要旨
  4.1 専門性を授業の十分条件にしている
  ──専門性は,授業の必要条件だが十分条件ではない
  4.2 自分自身に授業している (独り言)
  4.3 「自分が話す・イコール・相手が受け取る」にしている
  4.4 教えていないのに,自分では教えたつもりでいる (空回り)
  4.5 学生の「わからない」がわからない
   ──「わからない」は「世界がわからない」

  4.6 「かんたんにはわからない」がわからない
   ──学習はカラダの出来事──カラダのことは時間がかかる
  4.7 講義のとらえができていない


 第2部  専門数学科目の内容を適正にする 

 0 要旨

 1. 教員養成課程における専門数学の意味
  1.0 要旨
  1.1 教員養成課程における専門数学の意味
  1.2 理学部数学専攻の専門数学との違い

 2. 「学校数学を回収する数学」
  2.0 要旨
  2.1 「学校数学を回収する数学」を扱う
  2.2 「学校数学を回収する数学」を同定する
  2.3 「学校数学を回収する数学」の概要
  2.4 例:「数」の場合
  2.5 専門数学科目は,「学校数学を回収する数学」で十分なものになる

 3. 系統性
  3.0 要旨
  3.1 科目を系統的に配置する
  3.2 「他の科目頼み」は成立しない
──「既習」の意味は「授業内容を覚えている」ではない
「既習」とは,回復力のこと
  3.3 「集合と論理」
  3.4 代数・解析・幾何学の I から IV は系統性の実現

 4. 概論から始める
  4.0 要旨
  4.1 概論が「○○学 I」に
  4.2 概論の内容
  4.3 概論が行われていない理由

 5. 代数学
  5.0 要旨
  5.1 xx

 6. 幾何学
  6.0 要旨
  6.1 xx

 7. 解析学
  7.0 要旨
  7.1 xx

 8. その他
  8.0 要旨
  8.1 「確率・統計」
  8.2 「コンピュータ」

 9. 教養課程の専門数学科目
  9.0 要旨
  9.1 「教養科目」の状況
  9.2 「教養」「教養科目」の意味
  9.3 教養課程の専門数学科目の考え方
  9.4 教養課程の専門数学科目の内容と構成
  
 第3部  専門数学教員のFD 

 0 要旨

 1. 教員養成課程における数学専門教員の意味
  1.0 要旨
  1.1 教員養成課程における数学専門教員の意味
  1.2 理学部数学専攻の数学教員との違い

 2. 専門数学担当教員の指導力不足の理由
  2.0 要旨
  2.1 専門数学担当教員の指導力不足の理由
  2.2 「授業」とは何か?の教育を受けてきていない

 3. FDは,意識改革ではなく能力陶冶
  3.0 要旨
  3.1 FDは意識/やる気の問題ではなく能力の問題
  3.2 FDは時間がかかる

 4. ストレスの問題
  4.0 要旨
  4.1 FDを急がされると,ストレス・精神的病に
  4.2 FDが数学専門教員のストレスになる理由
  4.3 FDの課題化は,ストレスが問題化して立ち消えになる

 5. FDは,「改革」プロジェクトとして行うことではない
  5.0 要旨
  5.1 FDは,集団で動いてどうなるものではない
  5.2 報奨/競争主義でやると,教育が壊れる
  5.3  <制度>の考えに逃げない

 6. 学生との協働
  6.0 要旨
  6.1 FDは意識/やる気の問題ではなく能力の問題
  6.2 教員の<自分本位>とは,<他者不能>のこと
  6.3 学生との協働
  6.4 専門数学忌避の学生も,そのことで不安でいる

 7. 教員養成課程数学教育専攻の出口論から始める
  7.0 要旨
  7.1 アウトプットは,学校で数学の授業ができる者
  7.2 数学の授業は,主題の数学を知らずにはできない
  7.3 「学校数学を回収する数学」を教えねばならない

 8. 科目構成・内容設定の方法を知る
  8.0 要旨
  8.1 科目構成・内容設定の方法の学習方法

 9. 教授/学習論をもつ
  9.0 要旨
  9.1 「相手は自分ではない (他者)」の認識をもつ
  9.2 「かんたんにはわからない」を理解する
  9.3 「残るのは内容ではない」を理解する
──教えた内容は忘れられるのみ

 10. 「学習主題の意味/世界を伝える」を知る
  10.0 要旨
  10.1 <世界を伝える>をやっていない
  10.2 学習主題の意味/世界を伝える


   閉じ

   おわりに



教員養成課程と専門数学科目