Up 授業展開の構成──導入・展開・まとめ 作成: 1997-01-31
更新: 2005-12-23


    一単位時間の授業は,一題材についての授業であることが原則。

    授業は,つぎのように構成する:

    1. 導入
      1. 生徒に,既習事項(どこまで学習が進んできているか)を想起/確認させる。 (授業の出発点)
      2. 本時の授業で何を学習するか伝える。 (授業の到達点)

      • これから山登りをさせる生徒に対して,必要装備を確認したり,前もって行程を知らせたり,その他必要な注意を行う局面。

    2. 展開
      • 山登りで,生徒の後押しをしたり,引き上げたりする局面。

    3. まとめ
      • 授業のまとめ(結論)を明確に示して,何を学習したかを生徒に確認させる。

      • 山登りで頂上に到着した生徒に対して慰労し,行程を振り返させる局面。
        したがって,テンションを抑えめにする。
        また,新たに学習作業を加えるようなところではない


    授業をこのように構成することは,生徒のためばかりでなく,教師のためになる。
    実際,授業の出発点と到達点を知ることによって,生徒も教師も授業中に道を見失うことから免れることができる。