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要 旨
教職に就くと,「
専門数学は必要ない
」になってしまう。 数学の本に目を通すことがなくなり,専門数学の学力は退化するばかりとなる。
「
専門数学は必要ない
」になるのは,「数学の授業」が何かを知らないからである。
自分では,数学の授業が問題なくできているつもりでいる。 そこで,「
専門数学は必要ない
」になる。
自分の内の<できているつもり>を壊すためには,自分の外に出る必要がある。
大学の教員養成コースは,これの学習が含まれるように構成されていなければならない。
教職に就いてからは,各種研究会に入って活動する等の自己研鑽に意識的に努めること。そうしなければ,ずっと<数学の授業ができているつもり>でいてしまう。