Up 内包的表現の理由  


    代数式あるいはプログラムで記述される関数は,「一意対応」としての関数の指導が済んでから導入します。

    ところで,「代数式あるいはプログラムで記述する」の意味を,あなたはここまでに理解してきていますか?
    ここで改めて確認するとしましょう。

    関数を代数式あるいはプログラムで記述するとは,
    1. 入出力の対応において,代数式あるいはプログラムで記述可能な「きまり」が認められる;
    2. そして,これを書く
    ということです。

    そして,「この関数を きまりで表現してみようかな」という気持ちに進むのは,つぎの2つの場合です:

    1. 「きまり」で表すと,具合がよい。
    2. 「きまり」で表す以外に,表す方法がない。

    例えば,
    1. 平成年と西暦年の対応は,代数式 「平成年+2000ー12」で頭に入れておくと,平成年西暦年対応表が要らなくなる。
    2. 落下運動の記述で,経過時間と落下距離の対応は,代数式で表すしかない。(表やグラフだと,部分の切り取りにしかならない。)