「かけ算の順序」論争についてのわたしの論は,2012-04-22 のテクスト追加が最後になっている。
それからほぼ3年近く経ってこの度,つぎの文言に出遭うことになった:
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思想の組み立てを知識人が怠ると,その空白のところに,本来知識人の世界には入らないような人たちがもぐり込んでくる。
その結果,ものすごく乱暴な思想が生まれる。
ひとたびそうしたものが生まれて暴力性を孕むようになると,これを脱構築,破壊することは至難の業になるでしょう。」
(『国家論』, 佐藤優著, NHKブックス, 2007, p.125)
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この視点は,わたしが「かけ算の順序」論争の論をつくるとき,持っていなかったものである。
いまこのことばを得て,これが「かけ算の順序」論争の本質を言い当てることばになると認める。
そしてここに,この認識をこれまでの論に追加することにする。
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