Up | 教えるとはバツをつけること | 作成: 2012-01-08 更新: 2012-01-08 |
勉強の形は,何度もバツをつけられることである。 バツを何度もつけられることを通じて,「かけ算の順序」はわかるようになる。 翻って,「かけ算の順序」の指導は,必要なだけバツをつけることである。 もし100 回バツをつけることが必要なら,100 回バツをつけねばならない。 バツのつかないことは,「おめでとう」ではない。 もし生徒が何度もバツをつけられるというふうになっていないとしたら,それは何度もバツをつける指導を教師がしていないからである。 何度もバツをつける指導をしていないのは,何度もバツをつける指導を行なえないからである。 その教師に指導力がないからである。 「かけ算の式の順序にこだわってバツをつけるのはやめるべき」は,文字通りでは,間違いである。 「かけ算の式の順序にこだわってバツをつけるべき」が正しい。 ただし「かけ算の式の順序にこだわってバツをつけるべき」では,学校数学の「かけ算の式の順序にこだわる」が数学になっていないことが問題になってくる。 学校数学の内容で「かけ算の式の順序にこだわる」をやられるのは,生徒にとって被害である。 この意味では,「かけ算の式の順序にこだわってバツをつけるのはやめるべき」は一面正しい。 なぜ「一面」であって「全面」ではないのか? 「マルをつけろ」というふうにもならないからである。 |