Up はじめに 作成: 2011-09-13
更新: 2011-09-13


    ひとは,勝手の知らないことを行為するときは,モンスターを演じることになる。
    そして,モンスターを演じていることを意識しないのが,「モンスター」である。

    「かけ算の順序」の数学を知らずに「かけ算の順序の正しい考え方はこれである」を論ずる者は,「モンスター」になる。 勝手の知らないことについて論を立て,そして「勝手の知らないことについて論を立てている」の意識がないからである。

    この「モンスター」は,発生しやすい。
    なぜなら,「かけ算の順序」が数学であるということが,一般に知られていないからである。 すなわち,つぎの思いになるわけである:
     自分は,かけ算をとうに卒業している。
     よって,かけ算の順序については,いつでも正しい考え方を示せる。

    「かけ算の順序」については,つぎからつぎと思いつきが述べられる。
    それらは,「モンスター」である。