「わり算」について「包含除・等分除」のことばが使われているときには,自然数が念頭にある。一方,「わり算」は数一般において定義される。
対象式としての「n÷m」は,「mとかけてnになる数」を意味する。
mとかける場合,順序に2通りでてくる。m×○=n と ○×m=n である。
○を「n÷m」と表すということには,「×」が可換であるということが含意されている。
数の論は,自然数,分数,正負の数,複素数,四元数,‥‥と進められるが,「×」の可換性は四元数になると「数の条件」ではなくなる。特に,対象式「n÷m」は四元数になると無意味になる (定義されない)。
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