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「数は量の抽象」の世界観
「数は量の抽象」の世界観は,つぎのものである:
量が,実体として存在する。
数は,量の抽象である。
特に,
数の + は,量+量 の抽象である。
数の × は,量 × 量 の抽象である。
数の操作はすべて,この世界観と整合させねばならない。
「整合」の理論づくりが取り組まれる。
この結果が,現前の「数は量の抽象」論であり,学校数学の「数と量」である。
「数は量の抽象」はきわめて混沌とした論である。
この混沌は,スタートにした世界観との整合を無理矢理つけようとした結果である。
例えば,「いまの宇宙は,一匹の魚から生じた」という世界観を以てこの宇宙を説明せよとなったとき,この論はとんでもなく混沌としたものになるはずである。