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要 旨
「数は量の抽象」を数学 (「数は量の比」) の立場から論考すれば,それはすぐに終わってしまう。 すなわち,「
それは数学ではない
」で終わりになる。
「数は量の抽象」の論考には,もう一つの形がある。 それは,文化人類学のアプローチである。
すなわち,「古代エジプトの分数についての研究」のようなスタイルで論考する。
「このような世界観がそこではもたれており,そしてこの世界観からこのような論が導かれてきた」を論考するわけである。