Up 「数直線」の授業案  


ここでは,分数の数直線をやってから「正負の数」の数直線をやる,という構成にします。
内容的に2時間の授業を要します。

課題・目標提示
T: すべての正負の数が直線上に並べられるようにしたい。
T: これができることが,ゴール。
分 数
 
T: 最初に,分数から。
課題解決 課題把握
T: 自分で実際に,正負の数を直線上に並べてみよう。
(作業)
P: いい加減に置くのはダメだ。
P: 規則的に置くようにしなければならない。
規則獲得 規則の
意識
T: 自分でやったとき,規則的に置いていなかったか?
T: この数をここに置いた理由は?
(考える・考えを発表し合う)
P: 整数は等間隔に
P: 分数 2/3 は,0と1の間にある。
割合から,このあたりになる。
基準・
単位の
導入
T: みんながやったのを比べてみよう。
T: 同じ数でも置かれている位置が人によって違う,整数の間隔も違う。どうして?
P: 0の位置が違う。
(考える・考えを発表し合う)
P: 等間隔にするときの幅が違う
T: 「もとにする点」を決めていることでは,みな同じ。
T: 「もとにする幅」を決めていることでは,みな同じ。
比の
導入
T: 分数 7/3 はどこに置く?
P: 2と3の間で,このあたり。
T: 整数の目盛りを消しちゃうと,分数の場所を決められなくなる?
(単位長さの図がかかれている状態で,整数の目盛りを消す。)
(考える・考えを発表し合う)
T: (整理) もとの長さの 7/3 の線をこう置いて,この端のところを 7/3 の位置にする,ということですね。
検証
T: このやり方で,どんな数も位置を決められますか? 確かめてみましょう。
(作業)
T: OKですね。
0の位置
T: 0の位置は,どうしてここ?
C: もとの長さの0倍だと‥‥??
T: 数が0に近くなると,位置はどうなりますか?
(作業)
C: 最初0にした位置に近づく。
やはり,この位置でいい。
数学的表現
(基準,単位,数直線のことばを導入しつつ,数直線のつくり方を整理する。)
正負の数
 
T: ではいまから,正負の数の数直線を考えます。
課題解決 既習の確認
T: 分数でやった数直線をつくる方法で,正負の数の数直線もつくれそうですか?
T: 数直線をつくる方法を,もう一度確認しましょう。
(発表)
(数直線の論理がここでまとまっていないと,以降の段階に進めない)
規則獲得
T: では,自分でつくってみましょう。
(作業)
T: 何か問題になりましたか?
(発表)
(先ず「単位」を論点にする。考えを述べ合あせることで結論へ。)
P: 単位にする矢線を決める。
P: 好き勝手に決めていい。
T: 倍はどうなりますか?
(発表)
(正負の数を直線上に置けるところまで,進ませる。)
検証
T: このやり方で,どんな正負の数も位置を決められますか? 確かめてみましょう。
(作業)
T: OKですね。
数学的表現
(正負の数の数直線のつくり方を整理する。)
まとめ
(これまでやってきたことを振り返り,全体の中に位置づける。)