Up 公的単位「cm2 作成: 2013-08-01
更新: 2013-08-01


    1. 面積の公的単位の一つである「cm2」を導入する:
      単位は,正方形が適している。
      単位の正方形は,長さの単位に準じて大きさを決めるのが簡単 (そして,後々都合がよい)。
      こうして,「cm 四方の正方形」が,面積の単位になる。

      註 : 長さの単位──例えば cm ──は,一つの長さである。「長さ」を他の量に替えても,これは成り立つ。 即ち,単位は量である。
    より正確に言えば,数学・物理学では,単位は量である。
      ( Wikipedia: 単位の換算一覧)
    一方,学校教員は,cm に対し,これを一つの長さであるという捉え方はしない。学校教員の場合,「1cm 」と「1」がついて,はじめて長さになる。その他の量でも,これは同じである。
    実際,学校数学では,単位は「助数詞」である。《「1cm 」の「1」は量であり,「cm」はこの量の種別を指定する》という捉え方をする。
    学校数学がこうなったのには歴史的経緯がある。そして,一旦定着したものはそのままもずっと続くという趣きで,学校数学における《単位は「助数詞」》の扱いは,このままずっと続くと見られる。
      ( 学校数学の「数と量」)

    2.「cm2」を身につけさせる:
      「cm 四方の正方形」の作成。
      「cm 四方の正方形」で敷き詰め。
      「cm2」を単位とする面積表現。

    ○ シナリオ
      T: 単位がバラバラだと,不都合。
      どうする?
      P: 共通の単位を決める。
      T: 前の授業で,単位は正方形が適しているとなった。
      どんな大きさの正方形にしようか?
      つまり,辺の長さを何にする?
      P: 1cm が簡単。
      2.3 cm みたいのは,不自然。
      T: 世の中も,そう決めている。
      隣り合う2辺が cm の正方形だから,「cm2」と表現する。
      「平方センチメートル」と読む。

      T: cm2 を使う練習をしよう。
      そのためには,先ず cm2 の正方形をもたねばならない。
      これをつくろう。
      P: ( cm 四方の正方形をつくる作業)

      T: では,cm2 を使って,面積を表してみよう。
      P: ( cm 四方の正方形で敷き詰め)
      ( cm2 を単位とする面積表現)