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「個の多様性」
個は，多様です。
「全員が数学を好きになり，できるようになる」は，実現できることではありませんし，望ましいことでもありません。
「全員が数学を好きになり，できるようになる」の中の「数学」をいろいろと別のことばに変えてみましょう。それぞれ果たして望ましいことでしょうか？
「数学ができる・できない」が「人としての優劣」でないのは，ヒューマニズムの立場からそうなのではなく，「個の多様性」の意味においてなのです。