直線,半直線,線分の定義は,少なくとも一般者に意味が通じる形では,不可能です。
また,きちんと定義することに実用的な価値はありません。
わたしたちはインフォーマルな形で直線,半直線,線分を知っており,またインフォーマルな形で直線,半直線,線分の意味をひとに伝えます。そして,実際これ以外にはありません。
「直線,半直線,線分の定義」は,数学でわたしたちががんばる場所ではありません。
以下は,直線,半直線,線分のインフォーマルな説明です:
- 線分
- 異なる2点 A, B とその間の点でなる図形を,線分と言う。
- A, B は端点と呼ばれる。
(「間」の意味を不問にしています。)
あるいは
(下の「直線」の説明とで循環論法になります。)
- 半直線
- 線分 AB と条件「A と X の間に B がある」を満たす点 X 全体でなる図形を,半直線と呼ぶ。(「線分の一方の側を延長した図形」)
- Aは始点と呼ばれる。
(「間」の意味を不問にしています。)
- 直線
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