- 「2点の対称な位置関係」と「自己対称形」の概念の間には,かなりギャップがあります。
そこで,この間に「2つの(合同な)図形の対称な位置関係」の概念を挿むことにします。
- 2つの図形は,点を鏡として互いに他の像になっているとき,「点対称」であるといいます。
ここで,「2つの図形F, F' は点Cを鏡として互いに他の像になっている」とは,
一方の図形の各点Pに対し,Cに関してPと対称な点が,他方の図形の点になっている
ということです。(「F, F' は点Cに関して互いに対称」と言います。)
- 同様に,2つの図形は,直線を鏡として互いに他の像になっているとき,「線対称」であるといいます。
ここで,「2つの図形F, F' は直線Lを鏡として互いに他の像になっている」とは,
一方の図形の各点Pに対し,Lに関してPと対称な点が,他方の図形の点になっている
ということです。(「F, F' は直線Lに関して互いに対称」と言います。)