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測定の目的
量測定の目的は色々ですが,およそ以下のカテゴリーに括られます:
量の特定 (量を知る/知らせる)
所期の量の実現
量比較
量計算 (量を計算にのせる)
量の特定 (量を知る/知らせる):
測定は,《基準とする量(単位)のいくつ分/何倍》という形による量の特定です。
量を特定することとしての測定は,量を明確に捉えるという意識のもとにあります。そしてこのときの〈明確〉の内容になるものは,
「明確な量」としての単位と,
単位が数え上げられるときのその明確な個数
です。《明確な量の明確な個数》という形の量特定が,このときの測定です。
所期の量の実現:
実現しようとする量を《単位いくつ分/単位の何倍》の形で定めておき,そしてこの形でそれを実現します。これは,量特定のための量の数値化の逆になります。
例: 5mの直線をひく
量比較:
量比較を,同一の単位に対する数値の比較という形で行ないます。
例:
(測定)
X → 単位の3倍
Y → 単位の5倍
─→
3 < 5
─→
X < Y
量計算 (量を計算にのせる):
このときの測定の意義は「数値化」です。量計算を数計算として可能にするための前処理です。そして表現に関しては,計算上の都合が最優先されます──〈読みやすさ/伝わりやすさ〉は表現の中心的な問題ではなくなります。
例:
Xの2倍と
Yの和は?
─→
(測定)
X → 単位の3倍
Y → 単位の5倍
─→
3×2 + 5
─→
単位の 11 倍