「正負の数」で対象とする量:「正逆2方向をもつ量」  


  • 正負の数は,「正逆2方向をもつ量の間の倍関係の表現」として導入されます。
    そしてこのことで,正負の数は「正逆2方向をもつ量」を処理する道具になります。


  • 「正逆2方向をもつ量」は,つぎのようにイメージされます:



  • 「量」には,「和」(「」) のあることが条件になります。
    「正逆2方向をもつ量」の和は,つぎのようになります:



(直線上方向自由なベクトルの和)


  • 「正逆2方向をもつ量」と「大きさのみの量」の比較:

正逆2方向をもつ量
比較: 大きさのみの量
長さ (増/減, 大/小)
(東/西, 長/短距離)
長/短
重さ (増/減, 大/小) 重/軽
時間 (増/減, 大/小) 長/短
熱量 (増/減, 大/小) 大/小
所持金 (増/減, 大/小) 多/少