確認: つぎのことをきまりにしています(意識せずに使っています):
x× m
+
x× n
=
x×
(m + n)
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(x× m)
× n
=x×
(m × n )
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(x+y)
× m
=
x× m
+
y× m
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「線形性」
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(量の加法の+,数の加法と乗法の+,×,倍作用の × を,それぞれ区別して下さい。)
この規則のうち最初の二つの成立は,はじめから予定されていることであって,何かから導き出された結果 (定理) というものではありません。実際,
この規則がなりたつように,数の加法と乗法がつくられた!
(定理ではなくて定義)
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→ | この?を「m+n」 と書くことにする | → |
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→ | この?を「m×n」 と書くことにする | → |
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3番目の規則の意味は,量に対しては「線形性」をそれの条件にしているということです。
実際,規則全体は,「線形空間」に類するような「空間」として「量」を規定するものになっています。