Up 複素数の場合 作成: 2007-05-04
更新: 2007-05-04


    複素数は,<平面上方向自由な向きと大きさをもつ量>の比を表すものとして,つぎの2つの情報で構成されていました:
    1. 向きの変換に関する情報: 回転の大きさ(角度)
    2. 大きさの変換に関する情報: 大きさの比

    いま複素数の積を,つぎの場合で考えてみましょう:
    向きの変換に関しては,最初は −60゜の回転でつぎは +20゜ですから,あわせて ((−60)+(+20))゜になっています。
    大きさの変換に関しては,最初は 3/2 倍でつぎは 4/5 倍ですから,あわせて 3/2 × 4/5 倍になっています。
    よって:

    これから類推して,求積の公式がつぎのようになることがわかります:
    1. 向きの変換のパートは,和。
    2. 大きさの変換のパートは,積。