Up 「数と量」のカテゴリー 作成: 2010-12-06
更新: 2010-12-06


    ここで,「数と量」のカテゴリーがどのようであるかを押さえておきます。
    数学をある程度専門的にやったことのない人には,意味不明の内容になってしまいますが,ここでこれを理解しようとする必要はありません。 「数・量のカテゴリーは一通りでない」ということを見ておいてください。
    (この内容については,つぎのテクストにあたってください:『「量」の数学』, §「量」の数学)


    数学では,量をつぎのカテゴリー区分でそれぞれ対象化していることになります:


      例えば,「一皿2つのリンゴが3皿」は,「離散─大きさ」のカテゴリーでやっていることになります。

    ただし,このうち「意味のあるカテゴリー」として実際に対象化しているのは,つぎのものです:



    このカテゴリーを実現するものは,数(系) です。
    複数のカテゴリーがありますので,複数の数(系) が必要になります。 これをつぎのようにつくっていきます──矢線の意味は「導出・拡張」です:


    そして所期の量形式を,つぎのようにつくります ( 数が量をつくる):




    そして以降,「数」を「量の比」として使っていくことになります。

    上の表から特に「比」の部分を取り出したのが,つぎの表です── これは,<量のカテゴリー>と<比として使われる数(系)>の対応を示す表になります:



    (四元数については,つぎのテクストにあたってください:『四元数』)