Up 回転の合成は回転になる 作成: 2007-10-22
更新: 2007-10-23


    回転は,ベクトル空間の変換 (ベクトル空間のそれ自身の上の写像) になります。
    ──原点を通り,向きが q = (qx, qy, qz) の有向直線 L の回りの θ の回転は,つぎの写像になります ( 回転の計算に四元数が使える):

        (vx, vy, vz) (v'x, v'y, v'z)

      ただし,v'x, v'y, v'z は,つぎの計算で求められる数:

      M(q, θ) = cos(θ/2) + (qx sin(θ/2)) i + (qy sin(θ/2)) j + (qz sin(θ/2)) k
      (q, θ) = cos(ーθ/2) + (qx sin(ーθ/2)) i + (qy sin(ーθ/2)) j + (qz sin(ーθ/2)) k
      M(q, θ) ×   (vx i + vy j +vz k)   × (q, θ)   =   v'x i + v'y j +v'z k


    ここでつぎのことが問題になります:
      二つの回転の合成は,また回転になるか?

    答えは「Yes」です。 ( 付録 :「回転の合成は回転になる」での計算省略部分)