5.2.3.4 順序構造
自然数の間の先後関係として,順序関係≦がつぎのように定義される。
x,y∈の間の関係 succ(x)=y(“xのつぎはy")を,
x→y
で表わす。さらに,x,y∈に対し,
- x1,x2,・・・・,xn∈で
x=x1→x2→ ・・・・ →xn=y
となるものが存在することを
x<y
で表わす。
- x=yかx<yであることを,
x≦y
で表わす。
即ち,≦は“先後関係”である。そしてこれは,の上の順序関係──実際,全順序関係(線型順序関係)──になる。さらに,は≦に関して整列集合になる。
こうして,自然数=系列には,順序関係が定義されることになり,またこの意味で,順序構造が与えられることになる。